埼玉県環境科学国際センター機関リポジトリ(個別情報)
■ ID 800
■ 種類 総説・解説
■ タイトル 最近の排水規制の動向と今後の課題 −窒素対策を中心として−
■ 著者 須藤隆一    埼玉県環境科学国際センター
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
■ 出版元
■ 出版年 2008
■ 誌名・巻・号・年 農業技術大系・畜産編、Vol.8、追録No.27、522の22-33、2008
■ 抄録・要旨 湖沼および内湾の富栄養化は深刻な水環境問題の一つであり、湖沼および海域のCODおよび窒素・リンの基準適合率は低いままである。この中で、畜産排水は関連する水質規制に十分な対応が出来ない状況にある。有害物質である「硝酸性窒素、亜硝酸性窒素およびアンモニア性窒素」の排水基準は、畜産農業に対しては暫定基準(900mg/L)が適用されているが、近い将来は一律基準(100mg/L)への移行が期待される。一方、富栄養化防止のための一律排水基準は、T-N120mg/L、T-P16mg/Lと定まっているが、将来は当てはめ水域の増加、上乗せ基準による強化がなされる可能性が高い。また、小規模排水への規制も強化される方向で、霞ヶ浦では10-20m3/日の排水にはT-N45mg/L、T-P8mg/Lの基準が適用されており、10m3/日以下の排水に対しても将来基準ができるが、同じレベルの規制が妥当である。さらに、アンモニア性窒素は水生生物保全に係る環境基準が策定されると考えられ、排水中でも40-100mg/L程度まで除去する必要があろう。これらのことから、畜産排水については窒素除去能の高い適用可能な処理技術の開発と普及が急がれる。
■ キーワード

| 一覧に戻る |